2007年3月24日土曜日

50.おでこを出そう

 あなたは明るい人? それとも暗い人? 明るい女性のほうが、明らかに愛されます。一緒にいて、気分がいいからです。 もっと明るく見せたいなら、簡単なテクニックがあります。 おでこを出すのです。
 すでにお話ししたように、女性はあまり開けっぴろげになると、魅力を損ねます。〈クローズドの原則〉を思い出して。 喉の奥まで見えるほど限界まで大口を開けて大笑いするよりも、半分程度にとどめておいて、あとはほほえむくらいのほうが好印象です。かといって、腕組みをして押し黙っているみたいに、完全に閉じているのは、堅すぎるし暗すぎる。 女性のやわらかさは、大きな魅力の一つなのですから。それに、暗いオーラをまとっていたのでは、一緒にいる相手を応援することもできません。暗い気分にさせて、落ち込ませてしまいます。 そこでお奨めしたいのが、「額を出す」という方法です。 前髪を作るのもチャーミングですが、額に光がまったく当たらないほど厚い前髪で隠してしまうと、暗くて神経質な印象になります。中には、頭部の前面のほとんど半分を髪で隠しているような人もいます。「鼻から下しか見えません」「横から見ると、顔がまったく見えません」みたいな感じ。 これでは、誰も話しかけたがりません。
 ただし、額を出したからといって、それだけで十分なわけではありません。「いつも額をぜんぶ出しているのに、暗いって言われるんですけど」という人もいます。男性の中には、頭髪がほとんどないのに、印象が暗い人もいます。 つまり、明るい表情が伴ってこそ、額を出す効果が発揮されるのです。それはそうです。「額を出して、顔が見えやすくなったと思ったら、出てきたのは暗い顔」では、まるで逆効果です。 そんな人にお奨めなのが、「額を出したまま、鏡を見る」方法です。 おでこを大きく出した自分の顔を見ていると、自然に最高の表情をしたくなります。ついほほえんでしまうのです。 ですから、とりあえず額だけ出したら、あとは何度も何度も鏡を見ましょう。あなたの表情が、日に日に明るくなるのがわかるはず。「額を出す」というのは、実は合気道の師の教えでもあります。「額を日光に当てないと、心が健康にならない」というのです。 額を出した自分の顔を鏡で見ていると、「心が健康になる」感じが実感できるでしょう。
〈明るい印象〉をあなたのトレードマークにしましょう。「あの人、いつもニコニコしているよね」「明るい人だよね」と言われるくらいになったら、潜在意識レベルで明るい人に変化しています。 外界からの刺激を、すべてポジティブに解釈することができます。 彼の言葉や態度にいちいち一喜一憂するのではなく、一貫して穏やかに幸せを感じるようになります。 明るい人は、周囲を幸せにする人なのです。

2007年3月19日月曜日

23.ぐにゃっと崩れる

 愛する彼に肩を抱かれたら、あなたはどうなりますか? 体を固くしてしまう? 初々しくて、いいでしょう。 でも、心を許した彼に肩を抱かれたときは、崩れ落ちましょう。
 ぐにゃっと崩れ落ちることで伝えられるのは、彼への信頼感です。しかも、最高に色っぽい。「腰くだけになってしまうほど、あなたは魅力的」というメッセージも伝わります。 もちろん、そんなメッセージを伝えるための演技としてではなく、彼に触れられただけで「もうだめ」になってしまう自分を、日々育てていくことが大切です。「彼に肩を抱かれたら、崩れ落ちる」ことを自分に許可する感覚です。そういう自分になるのです。 彼にもたれきれず、甘えきれずにいると、彼には「身も心も完全には委ねてくれていない」不足感が残ります。 たとえば、腕枕をしてもらったとしましょう。あなたは「頭の重みをすべて乗せたら、腕が痛いだろうな」と思って、首に少し力を入れて、彼の腕にかかる負荷を軽減したとします。 これが余計な気遣いなのです。よかれと思ってした気遣いが、彼を寂しくさせているなんて、やりきれないでしょう。 彼にしてみれば、全面的に信頼して身を預けてくれている証拠として、腕がジンジンしたり血行が悪くなったりするのであれば、そんなのは大歓迎。 体を開くときも、同じです。どこかに力が入っていて、抵抗感として伝わるようであれば、あなたの心が彼に対して全面的には開ききれていないということです。 ただし、彼の動きに抵抗する力と、あなたが自ら進んで動く力とは、まったく別ものです。自分から動くのは、むしろ必要です。 たとえば、あなたが仰向けに寝ていたとします。彼があなたの右肩を横から軽く押すようにしたら、あなたは自分から動いて姿勢を変えます。彼の手に重さがほとんど感じられないまま、くるりと体を反転するのです。これが、「任せきっている」状態です。 ボテッと横たわって、「さあ、私を動かして」という態度では、まな板の上のマグロです。 ぐにゃっと崩れることと、マグロのようにボテッと寝ていることとは、ぜんぜん違います。
「体の力を抜こうとしても抜けない」という人がいます。それは、まだその相手とセックスしていい段階になっていないのです。 子どもの頃を思い出してください。お父さんの背中におぶさって、眠ってしまったときのことを。自分自身の経験を思い出すことはできなくても、そんなシーンは想像できるでしょう。 完全にゆるみきっています。よだれまで垂らして。 これが信頼感です。「いきなり落とされるかも」とか「お父さんの腰が壊れないかな」みたいな心配は何もしていない。 こんな状態になれるくらい安心できる相手なのか、セックスする前の段階でちゃんと見極めなければいけません。
 さあ、彼に会う前に、練習しておきましょう。 肩を抱かれたイメージをして、ぐにゃっと崩れるのです。 今度会うときが楽しみでしょう。

2007年3月16日金曜日

1.あなたと相手が、胸と胸でつながっているという意識を持ちながら話をする

 大好きな彼に、あなたのことを好きになってほしいですか? 相手の気持ちをこちらに向けさせ、親しみを持たせる裏技があります。 相手と胸でつながっている意識を持ちながら話をするだけで、どんどん仲良くなれるのです。
 私たちには、実際の肉体とは無関係に、あたかもそこに何かがあるかのように感じられる部位があります。 有名なところでは、丹田があります。臍の十センチほど下で、中に少し入ったところにあるとされていますが、そこに具体的な臓器があるわけでもなければ、特別な組織が存在するわけでもありません。あくまでも〈意識〉です。 武術やスポーツの世界ではおなじみの正中線もそうです。体の中心をなす一線ですが、背骨とぴったり一致するわけではありません。やはり〈意識〉です。 このような存在は、総称的に〈意識体〉と呼ばれています。 もっと仲良くなりたいなら、胸の意識体を使いましょう。使い方は今から説明しますから、できるだけ正確に実行してください。 まず、自分の心臓を意識します。難しかったら、手を当てて鼓動を感じてみるといいでしょう。握りこぶし大の熱いかたまりがそこにあるとイメージします。 続いて、彼の心臓を意識します。同じように、熱いかたまりがそこにあるのをイメージしましょう。 この二つの心臓がつながっている様子を、できるだけリアルに想像します。 自分の心臓から熱くて赤い線がぐーっと伸びて、相手の心臓とつながる感覚です。彼のほうからもぐーっと迎えに来てくれるとイメージしましょう。心臓の大きさと同じくらいの太い線がイメージできれば最高です。 意識体はトレーニングによってどんどん上達しますから、最初からうまくいかなくても、がっかりすることはありません。 意識体は、顕在意識的には知覚されませんが、潜在意識にしっかり働きかけますから、彼と話すときは必ず胸同士をつなぎましょう。
「こんなに深く思っているのに」と、思いをわかってくれない相手を責める人がいます。「まったく男って鈍感なんだから」と嘆く人も。 気持ちはわかりますが、それはお門違いというものです。新聞が届かなかったら、それは新聞屋さんや配達員の責任でしょう。思いが届かなかったら、伝え方に問題があるのです。 見方を変えれば、「伝え方によっては必ず届く」ということです。どんなに鈍感な男だろうと、胸の意識体を使って相手とつながれば、ちゃんと気持ちは届くのです。 もちろん、届いたとしても、その思いを彼が受け入れてずっと大切にしてくれるかどうかは、あなたの魅力にかかっています。ですから、〈イイ女〉修行で妥協してはいけません。 本書は、潜在意識レベルで成長し、イイ女になっていくための本ですから、繰り返し読んでください。 それが〈イイ女〉修行の基本です。
 ふだんから魅力アップの努力を怠らないのは当たり前ですが、せっかく高めた魅力は、意識体を最大限に活用してアピールしましょう。 本物の魅力を前にしたら、彼はあなたに降伏するほかありません。モテる女になりましょう。